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看護・病棟紹介

シリーズ1:現実見当識訓練とは何ですか?

 認知症の人は、体調の変化や、入院による環境の変化にうまく適応できず、外界を正しく認識することが出来なくなり、混乱してしまうことがあります。そのような時には、生活状況の見当識を高めることで間違うことを少なくし、精神状態を安定させることができます。その方法を現実見当識訓練と言います。

 認知症の人と接する1日24時間すべての時間の中で行えます。現在の状況(時間・場所など)正しい情報を伝え、訂正するのではなくさりげなく現実へ導きます。そして混乱することなく不安感を軽減し、自分の存在価値を見失わずに快の刺激をもたらすことができます。

 朝の目覚めに始まり、食事や排泄などの日常生活の支援、治療の場でコミュニケーションをとる際に役立ちます。「おはようございます。朝のご飯です。」「ここは病院です。」「◯◯の治療をしています。」「私は看護師の◯◯です。」などの現実を低い声でゆっくりと伝え、1日の中で繰り返します。ご本人がいつでも自分で確認できるようにベッドサイドに写真のようなカードがあると自立を助けることができます。ぜひ、お試しください。

                  文責:認知症認定看護師 北原こゆき




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